雨蕭々

雨水、土脉潤起

 

火曜凶報届く。何年振りかの国分寺で友人らと献酬。

今日は羅生門、once upon a time in America観た。

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今ふと手に取った破戒にかつて自分で貼った付箋をみつけた。

。我輩の生涯なぞは実に碌々たるものだ。』と敬之進は更に嘆息した。『しかし瀬川君、考へて見て呉れたまへ。君は碌々といふ言葉の内に、どれほどの酸苦が入つて居ると考へる。うして我輩は飲むから貧乏する、と言ふ人もあるけれど、我輩に言はせると、貧乏するから飲むんだ。一日たりとも飲まずには居られない。まあ、我輩も、始の内は苦痛を忘れる為に飲んだのさ。今では左様ぢや無い、反つて苦痛を感ずる為に飲む。はゝゝゝゝ。と言ふと可笑しく聞えるかも知れないが、一晩でも酒の気が無からうものなら、寂しくて、寂しくて、身体は最早がた/\へて来る。寝ても寝られない。左様なるとんど精神は無感覚だ。察して呉れたまへ――飲んで苦しく思ふ時が、一番我輩に取つては活きてるやうな心地がするからねえ。

 

読んだのは5,6年前かしら。相変わらず変わっていない。

 

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